3. クレジット計算について
この章ではJijZeptのクレジット計算に関する説明を行います。
2.1 クレジット計算式
JijZeptでのクレジット計算では以下の情報を使用します。
| 説明 | |
|---|---|
credit_per_job | Solverごとに決められている、1ジョブあたりに消費するクレジット |
credit_per_sec | Solverごとに決められている、マシンリソース1秒あたりに消費するクレジット |
extra_credit_per_sec | Solverごとに決められている、アニーリングの実行や量子デバイスの実行時間1秒あたりに消費するクレジット |
duration | マシンリソースを専有した時間 [単位: 秒]。timeoutパラメータを設定している場合、durationの上限値はtimeoutとなります。 |
extra_duration | シミュレーテッドアニーリングや量子デバイス等、アニーリングアルゴリズムを実行する際に利用した時間 [単位: 秒] |
上の情報を元に、次の計算式でクレジットが計算されます。
credit = credit_per_job + credit_per_sec * duration + extra_credit_per_sec * extra_duration
!!! note
多くのケースではextra_durationは小さい値となるため、消費されるクレジットはcredit_per_job + credit_per_sec * duration の計算式で見積もることができます。
2.2 クレジット情報確認方法
2.2.1 credit_per_job, credit_per_sec, extra_credit_per_sec
JijZeptの「Dashboard」で閲覧できる「Available Solvers」の欄にマウスカーソルを当てると、Solverのcredit_per_job, credit_per_sec, extra_credit_per_secの情報が取得できます。

2.2.1 duration, extra_duration
JijZeptの「Dashboard」で閲覧できる「Access History」にて、productの利用者ごとのクレジットの消費履歴が閲覧できます。

また、データをクリックすると各項目の詳細を閲覧することが可能です。

2.3 その他
2.3.2 計算実行時のデポジット
JijZeptで計算を投げた際、次の計算式で計算されるクレジットが一時的に消費され、計算の完了時に返却されます。
deposit_credit = credit_per_job + credit_per_sec * timeout
ここで、timeoutは計算実行時に指定したtimeoutパラメータです。
この仕様により、同じproductに属するメンバーで同時に多数の計算を実行し、残りクレジット以上の計算を実行してしまう状況を防いでいます。
一時的に消費されたクレジットはJijZeptポータルサイトに反映されないため、もしクレジットが十分であるにも関わらずクレジットが足りない旨のエラーが出た際には、timeoutパラメータの設定を確認してください。